世界でのオゾン アメリカ編②
- 塩田 剛太郎
- 5月25日
- 読了時間: 3分
更新日:6月4日

常任理事の塩田です。
前回のメルマガでお伝えのとおり5月8日から1日にアメリカ・ダラスで開催されたAAOT(The American Academy of Ozonotherapy)にて特別講演を依頼され、講演してきました。医師、歯科医師、獣医師らが266名参加され、その参加者の多くの方がオゾン化グリセリンに多大な関心をもっていただきました。
私がオゾン化グリセリンの歴史と機能というタイトルで発表、その後アメリカで一番オゾン化グリセリンの症例を実施している獣医師のJim Bridge氏から症例を中心とした報告がされました。
オゾン化グリセリンの製品をアメリカFDAに化粧品(皮膚、口腔)で登録したので原則としては皮膚、口腔でお使いいただく説明をしてきました。
また、予定どおり提言として学会で様々な使用を想定したガイドライン、プロトコールを作成することで安全で有効なオゾン化グリセリンの利用に向けた活動をすべきといたしました。
参加していた歯科医師からはオゾン水を使っているがオゾン化オイルは臭いが臭くて使用できなかった。オゾン化グリセリンは無臭であり、ペリオやインプラントなど様々な症例で使用してみたいという声をいただきました。AAOT会長で歯科医師のPhili Mollica氏からも、アメリカでも症例をどんどん取得しオゾン化グリセリンの拡大をしていきたいとのことでした。また11月にアメリカ・サンタバーバラにてOzone Frontierという学術的なオゾンのイベントがあり、そこに本学会理事の和久本先生にぜひ講演していただけないかという打診がきました。初日はOG Summitと称して一日オゾン化グリセリンのみのプログラムにするとのことです。
和久本先生からもご多忙の中、ご快諾いただけ、より日本とアメリカの交流が活発になってきました。
アメリカだけでなくブラジル、インドなどの方からもオゾン化グリセリンへの関心をいただきました。9月にはヨーロッパにて欧州オゾン会議が開催され、世界中からオゾン療法を実施している医師らが参加されるようです。
ここでも参加してみてはどうかという声があるので検討しています。
このような海外展開が可能になったのも、オゾン化グリセリンの常温安定化技術が確立されたことが大きいです。一方まだまだ作用機序の解明などクリアにしていくべきこともあり、東京科学大学、昭和医科大学といった国内の大学との連携をはじめイタリア・フェラーラ大学、ノースキャロライナ大学との連携も開始しており、基礎と臨床の両輪でオゾン化グリセリンがより多くの方に貢献できるように活動していく次第です。今後とも先生方のお力添えの程、よろしくお願いいたします。
〜こちらの記事は5月に発行されたメールマガジンの内容を転載しております。〜
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