私の臨床
- 和久本 雅彦
- 6月25日
- 読了時間: 2分

日本オゾン医療学会 理事 和久本 雅彦
オゾン水生成機との出会いは、日科ミクロンの関口会長とのご縁がきっかけでした。もう20年以上も前の話です。当時、関口会長は私の亡父の患者として通院されていて、「ぜひ使っていただきたいものがあるんです。設置させてください。」とおっしゃりながら、シルバー精機社製のオゾン水生成機を持ってきてくださいました。その機械には、オゾン水を作っているかどうかを示すランプだけが付いていて、濃度を測るには別の濃度計が必要でした。でも、漂うオゾンの匂いにワクワクしたのを今でも鮮明に覚えています。
その後、日科ミクロン社製のオゾン水生成機に変わり、今では4代目の日科ミクロン社製オゾンドクターを歯科医院では使っています。途中でクリエンテス社のチェアサイドで使えるオゾン水生成機も試してみましたが、採用までは至りませんでした。15年ほど前よりは院内の全ユニットを改造して、外部タンクにオゾン水を溜めて各ユニットに接続し、セントラルの給水を切り替えて、タービンやエンジン、超音波スケーラー、それに3ウェイシリンジを使うときにオゾン水が出るようにして、日々の臨床に活用しています。
その後、ご縁をいただいた母校の後輩の塩田さんにご紹介いただいたオゾンクリームやペーストも使うようになり、それらを患者さんの治療に応用してきました。その成果として学会発表を7回行い、論文も3編執筆しました。
私のクリニックは来年開院100年を迎える予定です。開院当初から掲げている「一生ご自分の歯で噛んでいただける環境作り」というコンセプトをもとに、日々臨床を続けてきました。オゾンは今やその実現に欠かせないツールです。特にここ15年は「院内ではオゾンを、在宅ではロイテリ菌を」という二段構えで患者さんを管理しています。
今回、常温保存できるOGペーストを開発できたことで、通院される方々の長期的な口腔環境管理にさらに踏み込むことができるのではないかと期待しています。先日わかったOGペーストの「選択的殺菌作用」もとても楽しみです。昨年始めたオゾン歯磨剤の臨床試験も、この春までに20名の方に実施し、結果が間もなくまとまりそうです。この秋の学会でその報告もさせていただく予定です。
日本オゾン医療学会において、会員の皆様と共有したい内容があります。以下は、私の臨床経験とオゾン治療に関する取り組みを通して得られた重要な知見についての原稿です。
どうぞよろしくお願いいたします。
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