私の診療
- 須藤 英俊
- 3月25日
- 読了時間: 2分
更新日:6月4日

一般開業医として医院内すべての水(手洗い、器具洗浄、ユニット内)に強酸性電解水、強アルカリ電解水を使用して10年間、その後、微酸性電解水、強アルカリ電解水を使用して15年以上、都合四半世紀にわたり清潔な状態での歯科治療を行う事ができております。
そこに12年前、オゾンと出会う事となり、私の臨床に強力な武器となりました。
特にこの10年間は、微酸性電解水とオゾンジェルのおかげで、ほとんど全ての外科処置をはじめ、歯周病初期治療、補綴印象に多大なる貢献をしてくれている事を実感しています。また、本学会の臨床セミナーにおいて、ホワイトニングについても皆様と一緒に大変役立つ勉強もさせていただきました。我々臨床医はこの10年間で積み重ねてきた症例において、オゾンジェルが創傷治癒、止血作用、殺菌作用、抗炎症作用、歯牙漂白作用等においてほぼ副作用の経験をせず、素晴らしい効果をあげてきた事は御承知のとおりであります。
さて、ここでそれらのエビデンスについて考えた時、
①炎症性サイトカインの抑制
②コラーゲンの生成促進
③フリーラジカル(活性酸素)の作用
等が考えられるとの事。
とりわけ、③のラジカルについて、私のイメージでは、"活性酸素"というと何か悪者であり、"ラジカル"というと善者の様な作用をするというような表現を目の当たりにします。単語の使い方は難しい。この違和感はどこから来るのだろう。過酸化水素を使ったブルーラジカルしかり、各種ホワイトニング材や次亜塩素酸水しかり、オゾンジェルしかり、その作用にはどうやらフリーラジカルが作用しているらしい。しかしながら、歯科治療におけるこのフリーラジカルであるが、どの様な場合、どの種類のラジカルが、どれだけの量、どの様に作用しているのか、証明された文献、実験を見た覚えがないのは私だけであろうか?その殆どが、ラジカルについての概念らしき説明しかない様に思えてならない。この事が原因なのだろうか?臨床医としては、オゾンジェルを含め、それらの効果については現実的に多大なる恩恵を受けているのである。
今後、ラジカルについて、これらの疑問が解決される様に願いつつ、日々、オゾンジェル、歯磨剤の使用を広めていきたいと思います。
〜こちらの記事は3月に発行されたメールマガジンの内容を転載しております。〜
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